口を閉じる力はとても大切です。私達は、口を閉じる力が子どもたちの発達にとても大きな影響を及ぼすことに着目してきました。特に発達に課題を有する子どもたちにとって、口の力(口力:くちりょく)が弱いことで、本来出来る力を発揮できずにいることがしばしばです。
一方で、口力が向上することで、睡眠や食事、運動、知能、集中力、発語や姿勢、などにおいて驚くほどに様々な改善がみられることがわかってきました。クチトレによる発達への影響について、詳しいことはまだまだわからないことがありますが、私達は、クチトレによるお子さんの様々な面での変化を、共に楽しんで頂きたいと願い、活動を開始しました。
今後、少しずつ、指導者の育成や、活動の輪を広げていき、クチトレを必要としている子どもたちがより生き生きと人生を楽しむきっかけになればと願っています。様々な情報を発信し、共有させていただきたいと思います。
世話人一同
「『食育』は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。(農林水産省・食育の推進「食育基本法」)」
まさに、「食べる力」は「生きる力」です。
しかし、その「食べる力」の基礎力となるのは、「食べるもの」ではなく、「食べるための口」であることを忘れてはいけません。
さらに「口」は、まさに「食」だけでなく、「会話」「呼吸」「睡眠」「免疫」「表情」といった、生きていく上で基本となる重要な機能を担っています。
クチトレイニシアチブでは、この生きる基礎力である「口(くち)」の機能とその重要性を理解することが重要と考えています。
この中では、口に関連する以下の言葉を使います。
①口の力を「口力(クチリョク)」といいます。
②口のケアをすることを「クチケア」といいます。
③口のトレーニングのことを「クチトレ」といいます。
口力を改善することは、口がもつ生きるための基礎力を向上し、よりよい発達への一助になります。口力向上のための訓練であるクチトレは、その他の様々な療育を妨げることなく、家庭で学校で保育園で、どこででも誰でも安全に取り組めるものです。
もっと口のことについて知るために、会員のページでは、
① 口力低下のサインについて
② 口力を改善した事例の紹介
③ 口力改善の具体的方法
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